進め!巨人殺し
どこ見てんだよ(104期生)
.






「んん・・・・」
「どーした?私の可愛いクリスタ!」

対人格闘訓練の最中に、何かが気になって落ち着かない様子のクリスタにユミルは後ろから抱きついた。


「あのね、ユミル・・・・今日、新しい下着を穿いたんだけど」
「そうか!後で見せてくれよ?」
「何か・・・・後ろが気になっちゃって・・・・透けたりしてない?」
「どれどれ〜?」
「アッ!!」
もじもじしているクリスタの尻を弄った。

「今日も可愛いお尻ちゃんだね〜」
「そうじゃなくて・・・・ッ」
「野郎共には見せられないな」
ユミルが舌打ちするとクリスタはギクリとした。

「やっぱり下着のラインとか透けてるの?」
「ん〜?多少は・・・・でも私が守るから安心しなよ!」
ユミルはクリスタの髪にキスをして可愛がる。

「あ、あのぉ・・・・訓練中なのでイチャイチャは控え目にした方がよろしいかと」
「うるせぇな」
「ねぇ、サシャも見てくれる?」
恐る恐る声を掛けてきたサシャをユミルは邪魔者扱いしたが、クリスタはサシャの意見も尋ねた。

「んー・・・・そんなに気にするほどではないと思いますよ」
「ほんと?」
「いやらしい男子がじーっと見てたら分かるかもしれませんが」
「そんな奴、私が殺してやるよ」
「このズボンの生地とピッタリ具合はやっぱり気になりますよね」
「だよね」
クリスタとサシャは苦笑いをする。

「そんなもん気にしたことなんてないけどな?」
「ダメよ!ユミルも女の子なんだから気をつけないと見られてるかもしれないよ」
「心配してくれるなんて嬉しいねぇ〜♪」
ユミルはまたクリスタに抱きつく。

「けど、そんなの気にしてんの他にはいないんじゃないか?・・・・あの辺とか無頓着だろ」
指を向けた先にはアニがいた。

「なぁー?お前って下着が透けるかもって気にしたことあるかー?」
少し距離があるのにユミルは声を掛ける。

「何それ?」
「クリスタとサシャは透けるのが気になるって言ってんだけど、あんたは気にしないだろ?」
何てくだらない話なのかとアニは溜め息をつく。

「そんなことを気にしていたくないから私はいつもTバックを穿いてる」
「マジで!!?」
「お、オトナですね!!」
さらっと大胆発言をするアニに3人は思わず赤面してしまった。

「え〜・・・・じゃあ、アイツは・・・・」
ユミルの好奇心は高まる。

「なぁミカサー!あんたってどんな下着穿いてるんだー?」
「私は穿かない」

「「はっ!!??」」

質問をしたユミルを始め、既に聞き耳を立てている男共も思考回路が停止した。



「おーい、ジャンが前屈みだぞー」
「馬鹿ッ!!コニー!!黙ってろよ!!」
思春期男子には刺激の強い内容で、ジャンは素直に反応してしまった。


「おいッ!ジャン、お前ッ!!」
「な、何だよ!?」
エレンが凄い形相で近寄ってくる。
幼なじみにムラッとしたことに怒っているのか。
そうだとしたらジャンには対抗する権利などなかった。


「ジャン!!お前ッ!!また黒の下着穿いてるだろ!?」
「・・・・・は?」
「それなのに、そんな風に下着の透けた尻を突き出されたら・・・・触りたくなっちゃうだろ!!!」
「はぁぁあッ!!?」
エレンのキレている理由にジャンは逆ギレをする。

「テメェはいつも何で人の尻見てんだよ!!」
一気に萎えたおかげでジャンは身体を起こしてエレンに食ってかかる。

「見たいからに決まってるだろ!!それに見てるのは尻だけじゃないッ」
「余計悪いわッ!!!」
格闘というより取っ組み合いが始まる。


「わー!!エレン!今は訓練中だってば!」
「ジャン!!ちょっと落ち着いて!!」
アルミンとマルコが仲裁に入る。


「見たいな・・・・」
「・・・・・・」
ライナーのボソッと呟いた一言に、ベルトルトは『クリスタとジャンどっち?』と聞こうかと思ったが、言葉を飲み込んだ。





「今はお遊びの時間か・・・・?」
「な・・・んで、おれ・・・」
教官怒りのアイアンクローを受けたのはコニーだった・・・・







13.06.12
×××××××××
魅惑の白パンツネタ第二弾。
ジャンの黒パンツ欲しい。



[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!