戦国
宴だもの(蒼紅主従)






















「俺様忍だってのに、こんな前面に出てたら疲れちゃうよ〜」




佐助は髪をかき上げて溜め息をつく。





「………何?右目の旦那」



視線を感じて隣りに声を掛ける。



「いや………てめぇのそういう仕草は色気があるな、と思ってよ」

「え!何!やめてよ、そういう不意打ち!」

「フフッ………」

「もぉ〜………顔赤くなっちゃったじゃん」

「そうやって素直だと可愛い気があるんだがな」

「だからー、やめてってばぁ」




からかって笑う小十郎に
膨れる佐助











「政宗殿………………某、佐助が薄気味悪いでござる」

「Ah〜…………俺も、あんな浮かれた小十郎なんて見たことねぇよ」





遠目で見ていても様子のおかしい二人を眺める。




「ぷれいきゃらに戻ったことではしゃいでいるのやもしれませぬな」

「どっちも従者のくせに目立ちたいのかよ」




政宗と幸村は同時に溜め息をついた。





「ま、何にしても宴とあっちゃぁ、楽しまずにはいられねぇよな?」

「そうでござるな!」

「派手なPartyにしようぜ真田幸村ッ!」

「望むところです!政宗殿ぉッ!」





槍を構える幸村に
六爪を抜く政宗













「………………はぁ、やれやれ………旦那ってば浮かれちゃってまぁ」

「政宗様は祭りが好きだからなぁ」





火花を飛ばし合う二人に苦笑いが溢れる。





「主があんなんじゃお互い苦労するよねー」

「少しくらいは目を瞑ってやるさ」

「甘やかし過ぎなんじゃないの?」

「てめぇに言われたくねぇ」





互いの過保護っぷりに笑ってしまう。








主君も従者も
どっちもどっち











11.11.18
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宴発売記念SS
佐助おかえり!
浮かれたっていいじゃない。
だって、宴だもの。

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あきゅろす。
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