戦国
戦国最強
ドタバタギャグ。














『伊達政宗』が選ぶ1番の相手は誰?









「やっぱり某でござるよ!」

「あぁ〜ん?何だよその自信はよぉ〜」

「某の政宗殿への想いは誰にも負けませぬ故に!」

「ははは!幸村〜それじゃお前の片恋って場合だってあるだろ?」

「そ……れは………否!政宗殿も某を好……い………て………」



幸村は『好き』と口にするだけでも真っ赤になってしまった。



「ったく、テメーは自意識過剰なんだよ」

「そ、そんなことないでござるよ!」



元親は赤くなる幸村を笑っていた。



「あれ?鬼さんは随分余裕顔だねぇ」

「ククッ………アイツは俺と似てるからな………気楽だし引き合うんだよ」



元親は右目を指差してニヤリと笑った。



「まぁ〜………暑苦しい部下も多くて似てるかもね」

「あん?」

「でもさ、似てるって飽きやすいってことだよね〜」



慶次の刺のある言い方に元親は眉がぴくりと動いた。



「へぇ………テメーも余裕みてぇじゃねぇか」

「まぁね………俺って優しいから」

「某だってッ!」

「はは………まぁ、2人とも熱い……っていうか猪武者じゃん?」

「む!?」



幸村は馬鹿にされてる?と感じたが、



「政宗を優先に考えてる?ちゃんと相手の意見を聞いて押しつけはない?突っ走ってない?」

「「…………」」



炎属性の2人は目を合わせ、ちょっと考えたが反論の言葉が出てこなかった。



「その点俺は政宗第一に考えてるぜ?抱く時も…………」

「はっ……破廉恥な!!」

「へぇ………」




幸村は顔を両手で覆ったが、挑発的な慶次の笑みに元親は拳を握り締めた。






「はーいはいはい!お茶ですよ〜」



一触即発な張り詰めた空気を変えたのは佐助の登場だった。




「…………チッ………」

「お!気が利くねぇ〜」



気を削がれた元親は舌打ちをし、慶次はいつもの締まりのない笑顔に戻った。



「粗茶ですよ〜♪ゆっくりしてってね〜………………って言うわけないでしょ!!」

「っ!?」



佐助はお盆を荒っぽく3人の間に置いた。



「あんた達はいつもいつも何で上田に集まってんだよ!!」

「何だよ………感じ悪ぃもてなしだな?」

「悪くて結構だね!毎回竜の旦那の話であれやこれやと騒いで………まったく……」

「楽しいぜ?佐助だって輪に入らないか?」

「……………俺様は意味のない腹の探り合いをしてるほど暇じゃないよ」



溜め息をつきながら部屋を出て行こうとした。




「ちょっと待て………猿飛」

「…………」



佐助は細めた横目で呼び止めた元親を見やった。



「おい………意味がない………ってどういうことだ?」

「言葉通りだけど?」



静かに問い掛けた元親の声は明らかに殺気がこもっていた。



「………誰が1番かなんて簡単な問題、討論するだけ無駄なんだけど?」



それを嘲るように佐助は口元を緩めた。




「何………?」

「おい………佐助…………」



鈍感で天然の幸村でも、佐助の挑発するような態度に気付き、制止を促した。





「…………誰が1番逢瀬を重ねてると思ってるのさ?」

「────ッ!!」




見下すようにくすりと笑う佐助に、元親も慶次も声が出なかった。




「そ……………」

「ん?」

「そ…………それは真でござるかぁ!?佐助ぇ!!」

「だ、旦那!?」



今にも殴りかかりそうな勢いで幸村は立ち上がった。



「諸国の動向を探る優秀な忍と信じておったのだぞ!それを………何と破廉恥な!!」

「ま、毎回じゃないよ!ちゃんと大将からの任務もあるし!忍隊の長なんだからやること多いし!」

「某を騙し、内密に奥州へ押し掛けるとは………!」

「ちょっと旦那!表現おかしい!」



幸村と佐助は声を荒げて言い争った。



「ははは………なんだぁ〜、ただの押し掛け女房なんだ」

「違うよ!」

「ククッ………だせぇ」

「煩いな!!」



慶次と元親はここぞとばかりに佐助を笑った。




「佐助ッ!!お前は減給だ!!」

「はぁぁあ!?冗談じゃないよ!只でさえ時間外労働ばかりだっていうのに!」

「問答無用だ!」

「横暴ッ!!」





その後も矛先は二転三転し、上田は流血騒動にまで発展して賑わった…………















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サイト開設一周年記念小説です。

このサイトのメインカプを決めるような内容になりました??
結果は…………続く!

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あきゅろす。
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