寂しさの麻酔(ゴヨ←リョ×スズ→デン)
たとえそれが限りなくゼロに近い可能性だとしても、どっちにしろ諦めたらそこで終りなんだから、限界まで頑張ってみたいっていうのがあたしなの。
でもね、頑張りすぎても駄目なのよ。
どこかでふうって深呼吸しないとパンクしちゃうから。
あたし、キャパ小さいのよ。
そう言って苦笑する彼女は、ほどけた髪の毛を器用に結い上げている。
下ろした方が可愛いのにと言ったら、貴方に言われても嬉しくないの、と舌を出された。
それはそうかと笑ってみせれば、また何が気に障ったのだろうか、少し癇癪気味になりながらも腕を伸ばされて、はいはい、と顎を引き寄せ唇を重ねる。
互いの脳裏に浮かぶのは罪悪感と想い人。
わかってる
こんなこと意味ないんだってことくらいちゃんと。
わかってる
こんなの、心の隙間が一時的に埋まったように感じるだけで、根本的にはなんにも変わってないんだ。
「…っ、ばか、みたい…」
そうだね。
僕もそう思う。
「…ばかみたい…」
ああだから、髪の毛は下ろしていた方がいいんだよ。
せっかく、うつむけば顔が隠れるくらい長いんだから。
そんなふうに泣き顔を露にしたって、あの人には決して届きやしないだろう?
それは僕だっておんなじだから、痛いほどわかるんだ。
泣くなよ。
わかってる。
わかってると繰り返しながら僕達はまた、寂しさを麻痺させるくちづけを交すんだ。
End
***
初書きシリアスCP小説。
なんか文才ない私が書いたせいか消化不良に終わりましたね。
ゴヨ←リョ×スズ→デンでした。
リョウくんもスズナちゃんも、お互いの好きな相手を一途に思ってるだけに寂しくて、だから罪悪感にさいなまれながらもずるずる付き合ってる…みたいなのを書きたかったけど…玉砕、でした;;
どかーん
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