とらわれている(ロマサガ/ナイグレ)
*ロマサガ、ミンストでナイトハルト×グレイ
*ナイトハルトが黒で鬼畜



クリスタルシティ。その一室。
天蓋付きの豪奢なベッドがまず目に付く。その背には広い窓。闇夜にクリスタルレイクが月光を反射して光り輝いている。
美しい景色を独り占めする部屋の主はナイトハルト。いずれこの城も、そしてマルディアスさえも手中に収める気でいた。
しかし今はそれ以上に没頭している者があった。ようやく手にしたエロールに愛される者。マルディアス、そんなものに固執するのは愚かだと言われているかのように、これは世界を救った。
世界の救世主。神の申し子。
そう呼ばれるのがこれならば、それを蹂躙する自分は何なのだろう。
いや、しかし。
神に愛されるこれを人である自分がハマらないわけないのだ。
内心で舌舐めずりをする。高揚していた。それと同時に冷め切っていた。たまらない。
これを自分のものにする快楽は世界を支配するより耐え難い。ナイトハルトは、そう思考した。



天蓋の下、なめらかな肌触りのシーツにすべる。強く握り締めると整えられたそれが縒れてしわになった。
脳内が沸騰しそうだった。身体も心も溶けて消えてしまいそうだった。
熱い。苦しい。痛い。
何故、と思う。何故、こんなことになっているのか。熱の狭間で思考する。思考する隙間なんてないのに。
サルーインを倒し、仲間とも別れ、また昔のようにひとりで旅を続けるつもりだった。その、つもりだった。
何を間違えてこうなってしまったのか。いや、たぶん自分は何も間違えてなどいない。こんなことを仕組んだあれがおかしかったのだ。それに気づけなかった自分が憎く、悔しい。
噛み締めようとした唇からは甘い吐息が零れ落ちた。



―――――――
またしても未遂。いや、これは裏書きたいけど。
久々にゲームやったらなんか萌えたんだよ。ナイトハルトは鬼畜ぽいよね。

ちなみにみじかいはなしとその他の違いは私の書くときの気持ちの違いです。うわ微妙。
推敲するかしないか、みたいな感じです。みじかいはなしのほうが緩い気持ちで載せられる…(汗)

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