Season企画小説 ギャップY・6 (R15) 舌を絡めながらソファに押し倒すと、レンが上ずった声で「阿部君っ」と呼んだ。 「阿部君、は、お風呂入らなくていい?」 って。このタイミングでそういうこと言うか? 「いーよ、後で」 短く答えて、もっかい薄い唇を塞ぐ。 2ヶ月ぶりのキスはヤベェ程甘くて、善くて、やめらんねぇ。 舌を舐め、歯を舐め、頬の内側、上あご、全部舐めて、くちゅりと唾液をかき混ぜる。 「んっ」 レンが短く喘ぎ声を上げた。 オレの背に腕を回して、ぎゅっとしがみついてくる。 色の薄い長いまつ毛がひくんと揺れて、目元が赤くなってんのがスゲーエロい。 頬に、髪に、指を這わせて、その手触りを堪能する。 耳たぶを触ると、また「んっ」と小さく喘ぎ声が漏れて、どうしようもなくそそられた。 「耳、弱ぇーんだ?」 バスローブの上から肩を、胸を撫で回し、からかうように耳元で囁く。 仕事ですることもあんのかな? 耳たぶにはピアス穴が2つ開いてて、それもそそられてたまんねぇ。思わず舌でべろっと舐めると、レンが高く声を上げた。 「ふあっ!」 びくんと跳ねる上体。 白い顔はもう真っ赤で。 じわっと逃げる首を押さえ、さらに舌を差し込むと、オレにしがみつく腕が強くなった。 「耳、ダメッ」 って、そんなこと言われたって、やめてやる程優しくねーし。 「お前さ、仕事で耳触られても、そんな風にエロい声出してんの?」 意地悪く囁きながら、反対の耳を攻める。 耳ん中に舌を差し入れると、レンがまた甘く喘いだ。 「あっ、ないっ」 「ないって何が?」 訊きながら今度は首を舐める。 喉仏の浮いた白いノドが、舐めるとぐっと反らされた。「ふぁっ」と漏れる声にぞくっとする。 やっぱ、ヒゲなんか生えそうにねーな。 整ったアゴを撫でながら、首を舐めてやってると、レンが体をくねらせた。 「ス、タイリストさんに触られたって、こんな風にならない、よっ。阿部君、だけだ。阿部君が、エロい、からっ」 身もだえしながらそんなこと言われて、ははっと笑える。 「エロいのはそっちだろ」 バスローブのあわせをぐいっと開くと、整った胸板が現れた。 ムダ肉のねぇ締まった身体も、白い肌も、色の薄い乳輪も――何もかも広告写真のまんまなようで、違う。 写真もエロいと思ったけど、それ以上に艶っぽい。 「はっ、レン……」 たまらず乳首に吸い付いて、舐めて、吸って歯を立てる。 肌に触れたくてたまんねぇ。もどかしくバスローブの腰ひもを引きほどき、前を開くと、レンはその下に何もはいてなかった。 キレイな色で勃ち上がり、先端を濡らしてる性器がひくんと揺れる。 「お前……っ」 言葉に詰まると、真っ赤になったレンが少し身を起こした。 「あべくん」 ちょっと舌足らずに呼ばれる名前。 デカいツリ目が濡れたようにうるんでて、無防備にオレを見てる。 ふぁ、と熱い息を吐いて、レンが言った。 「ベッド、行こ」 「なんで? ここでいーだろ」 答えながら、レンのベッドルームを思い出す。 6畳くらいの薄暗い部屋。真ん中にデカいベッドが置かれてて、壁1面がクローゼットだった。 2月ん時は服が散乱してたけど、今日は片付けてんのか? このソファベッドだって、シングルベッドくらいの幅はあったけど、確かにあのベッドの方が倍はデカい。ゆったりできるし、ゆったり寝られるだろうけど……。 「だ、だって、ここ、明るい、から。恥ずかしい……」 そんな理由なら、却下だ。ははっと笑って首を振る。 両肩からバスローブを落とさせ、袖を抜くと、夢にまで見た絶景が目の前に現れる。 「エロッ」 思わず口にすると、レンが更に赤面した。でも、「エロくないです」って反論はねぇ。ようやく自覚したのか? ソファにもっかい押し倒し、「キレーだ」って囁くと、恥じらってふいっと横を向く。 「ここでいーよ。明るいトコで、キレーなお前を全部見てぇ」 そう言うと、レンが震える声で「んっ」つってうなずいた。 「じゃ、阿部君も、脱いで。オレも阿部君のカラダ、見たい」 震える指で、つんとシャツを引っ張られ、「おー」と応じながらバッと脱ぐ。 それをソファの下に投げ落とし、目の前のエロく濡れた股間に、ゆっくりと顔を寄せる。 先端から透明な蜜をこぼしつつ、オレの吐息を感じるように、ひくんと震える白い性器。 そっと掴んでそっとくわえると、レンがひっ、と息を詰めた。 塩みと甘みが効いててうまい。べろべろと舐めまわし、裏筋を舐め上げて、上から下までたっぷりと味わう。 「は、あ……っ」 レンがうめいて息を吐いた。ゆっくりと腰を浮かして、オレの髪を整った指でかき混ぜる。 「も、いい、よ。今度オレ、する」 「でも、まだイッてねーだろ」 亀頭に舌を這わせながら言うと、「出、ない、よ」とレンが喘ぎながら言った。 「お風呂、で、抜いた、から……っ」 って。なんだそれ、ヤル気満々? お前、これ、マジ誘ってんだろ? レンの股間から顔を上げると、真っ赤な顔したレンが腹筋でむくっと起き上がり、逆にオレの肩を押した。 くいっとベルトを引き外され、ジーンズ越しに張り詰めた股間を撫でられる。 もどかしい刺激に焦らされて、たまらず自分から前を開くと、「脱いで」って言われた。 四つ這いで上目遣いにそう言われて、逆らえるような余裕はねぇ。腰を浮かしてジーンズを降ろし、下着ごと引き抜いて床に捨てる。 ドシャッとベルトがうるさく落ちて、あっ、と思ったと同時に、ソファベッドに押し倒された。 赤い顔、うるんだ目ぇしたレンが、ゆっくりとオレに顔を寄せる。 ちゅ、と重ねるだけのキス。でも、レンからして貰ったのは多分初めてで、そんだけでぐっと興奮する。 「ふあ、おっきい、ね」 ニコッと笑ってそんなコト言って、レンがそのまま股間に顔を伏せてくる。躊躇なく口に含まれて、ちゅうっと吸われたら、もうヤベェ。 はじけそうになる寸前、オレはとっさに起き上がり、「待って」ってレンの肩を押し戻した。 「尻、こっち向けて」 そう言って、シックスナインを提案する。 赤い顔で「は、ずかしい、よ」とか言ってたけど、押し切って後ろを向かせると、2度目の絶景が目の前に来た。 こんなとこまで、やっぱ手入れしてんのかな? きめ細やかで、するんとした尻。引き締まってて、形もよくて、でも尻たぶは柔らかい。 谷間に潜んでる菊のつぼみは、奇跡みてーなピンクベージュで。そこも手入れしてんのかと、疑うくらいキレイだった。 一方のレンは、向こう側で音を立てながら、オレのモノをしゃぶってた。 じゅっ、ちゅっ、といやらしい音と共に、薄茶色の頭が上下する。ちゅうっとカリ首に吸い付かれ、手でさすられ、舐めまわされて、「はっ」と息が詰まった。 射精感に耐えつつ、お返しに、目の前のつぼみに舌を這わす。 「んんっ」 上ずった声と共に、ぴくんと尻が揺れた。双丘を撫で回し、穴の周りをべろべろと舐める。 感じてくれてんのかな? 時々、オレへの愛撫がおろそかになって、可愛くて、エロくて、仕方なかった。 「そんな、とこ……っ」 可愛く文句を言われたけど、やめてやるつもりはねぇ。 「中もキレイに洗ったんだろ?」 玄関での会話を思い出して言うと、レンは「う……」と言葉に詰まり、仕返しみてーに、オレの陰茎に吸い付いた。 (続く) [*前へ][次へ#] [戻る] |