ひまわり 4 そろそろ帰って晩御飯の支度しないと…。 立ち上がって鞄を手に持った。 『また明日ね』 ひまわりに向かって笑い、帰り道を急いだ。 校門は校庭の横を通ってすぐつく、ひまわりがあるのは校庭の目の前の校舎裏。 『あ、テニス部だ』 校庭ではテニス部の女子達が部活動をしていた。 綺麗にボールを跳ね返す音が響き渡る。 「あ、なまえ!!」 『友達のなまえー!』 校庭の横で見ていた私に気づいた友達のなまえは、手を振って私の所に駆け寄ってきた。 「今帰り?」 『うん、友達のなまえは部活頑張ってるね!』 「あぁ、もうじき他校と練習試合だから」 テニスラケットを肩に置いて、ニシシと歯を出して笑った。 友達のなまえは私の小学校からの親友で同じクラス、中学からテニスをしていて今じゃテニス部のキャプテン。 特技の無い私に取って憧れの存在。 [*前へ][次へ#] [戻る] |