ひまわり 2 学校から歩いて15分の距離に私の家はある。 家賃を安いのを重視して、少しボロいアパートを選んだ。 部屋は一人暮らしにはピッタリの広さ。 『兄の名前兄ー、運ぶの手伝って!!』 「俺は今ボスと戦ってるんだよ!!」 後ろからテレビゲームに熱中してる兄の名前兄の背中に足を乗っけて地面に押し付けた。 『んなの知るか、早くしろ』 「…、はい」 一年前からこの部屋に、私達兄妹は仲良く(?)住んでいる。 料理をテーブルに運び終えて、お互い向き合う形に座った。 『「いただきます!」』 そしてゲームの画面からお笑い番組にチャンネルを変えた。 「そういえば、親方が時給上げてくれるって!」 『え!?マジ!?』 「マジマジ、いつも頑張ってるからってさ」 兄の名前は建設業に入って頑張って働いている。 私も働きたいんだけど、桃女はバイトは一切禁止されていて出来ない。 見つかったら退学にもさせられるくらい厳しい…。 [*前へ][次へ#] [戻る] |