ブラッディ・マンデイ 8 私達が見つめ合って言葉を交わせずにいると、男の肩を掴んでる人が私を睨んだ。 宝「加納さん、高木くんの幼なじみです。テロリストではありません」 加「なら、お嬢ちゃんは帰りな」 『言われなくてもっ!!』 戻ったって藤丸に嫌な顔をされるのは当たり前。 私は宝生さんの横を通って、自分のマンションに帰ろうとしたが…、 ―ガシッ 『…え』 男「レッドも来ないと、爆弾解除はしない」 加「んだと〜っ」 私の腕を放さない男にしびれを切らして、加納さんは舌打ちした。 加「宝生、そいつも連れて行け」 宝「しかし、彼女は…」 加「命令だ」 戸惑う宝生さんに顔を近づけて、念の言葉を押した。 私の手を離してくれた犯人を連れて、加納さん達は先に中に入っていった。 宝「ごめん、なまえちゃん」 『大丈夫です、危ない事は慣れましたから』 何回も危ない目に遭ってるんだもん、それほど恐怖は感じない。 ただ、気がかりなのは藤丸に再び会うこと。 宝「なまえちゃんは、絶対に私が守から」 宝生さんに、そう約束をされて、私は肩を掴まれて廃ビルの中に再び入っていった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |