ブラッディ・マンデイ
6
肩を力強く掴まれた。
振り返ると、遥ちゃんから体を引き離された。
藤「…なまえだけは逃げろ」
『何言って…』
藤「俺は遥の側にいる」
『私も…っ!』
遥ちゃんの側に近寄ろうとした私を、今度は地面に突き飛ばした。
『…藤、丸っ』
痛みに耐えて、体を起きあがらせた。
藤「迷惑なんだよ」
『…めい…わく?』
藤「もう、俺に関わるな!!」
悲痛な叫び声を上げて、私にぶつけた。
『それでも、私は…』
藤丸が好きだから…
側にいたいの…
藤「頼むから、どっか行ってくれ」
頭を乱暴にかいて、冷たい目で睨んだ。
私は、迷惑だったんだ。
藤丸にとって…
重荷。
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