ブラッディ・マンデイ 3 震えが止まらない手を伸ばして、ベッドを指さした。 『奥さん、死んでいる…』 藤「!!」 死んでいる奥さんを見て、藤丸も尻餅を付いた。 どうして関係の無い人を、 …平気で殺せるの? ―プルルルル、プルルルル 藤「!!」 『!!』 藤丸の頭上にある病院の電話が、赤いランプをピカピカさせて鳴った。 その電話に藤丸が恐る恐る出た。 無言のままの会話に、緊張感が走る。 藤「誰だよ、遥に何かあったら…っ」 藤丸は電話の受話器を置いて立ち上がった。 『遥ちゃんは!!』 藤「テロリストに捕まったっ」 事情をよく知らない私を置いて、藤丸は病室内から走った。 『まっ…』 私も全力で藤丸を追いかけた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |