ブラッディ・マンデイ 8 ピタリと止んだ物音に私は痛む体を立たせた。 『藤丸っ』 藤「くそ!」 唇を軽く切ったみたいで、口元から血が流れてる。 周りを見ると犯人の男は姿を消していた。 藤「ウイルスは偽物だ!出口に行かないと!」 『え!』 藤「みんなはドアを開けようとしてた、外に出ればウイルス感染を防ぐ為に射殺されるんだ!!」 立ち上がって走り出した藤丸の後を必死に追いかけた。 そうだ、出口ではみんながドアを開けようとしてる。 止めないと…っ!! 出口に着いて人混みの中を掻き分けた。 藤「頼む、どけ!どけー!!」 『お願い!!どいてっ!!』 人の涙に潰されて地面に這い蹲ろうと、私達は出口を目指した。 藤「やめてくれー!!」 藤丸は出口でドアから出ようとした人を押しのけて、自分が外に出た。 男の人が必死に止めるが、鞄を捨ててまで前に立ち、両手を広げた。 『いやぁぁーッ!!!』 ―パンッ!! [*前へ][次へ#] [戻る] |