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ブラッディ・マンデイ
5



出口前に着くと、沢山の人で溢れていた。



『出れないの…?』

藤「…っ」

『藤丸!?』


力無く藤丸はその場に崩れ落ちた。



『…私、他の出口見てくるね!』


藤丸を置いて来たの道を戻り、近くの階段に座った。



鞄から隠し持っていたモバイルパソコンを取り出した。


藤丸も知らない三年前の愛用品。



『風船置いてったピエロさえ見つければ…』


パソコンの真っ暗な画面に映し出されてる自分の顔。



『相変わらず、真っ赤になるんだね』


私の両方の目は漆黒の黒い瞳から鮮やかな赤い色に染まっていた。



『…』


腕を捲って、豊洲フロンティアにハッキング。

直ぐに防犯カメラの映像を入手できた。



『…いない』


防犯カメラには風船を置いていった直後のピエロの姿は映っていなかった。


と、いうことは…



藤「なまえ!!」

『!!』


私は急いでパソコンを鞄に閉まって、目をゆっくり閉じた。





藤「あ、ここにいたのかよ」

『ごめん』


藤丸が階段で座る私を発見して、私は立ち上がって謝った。

私の顔を見て何も言わないって事は、今は黒目に戻ったんだ。




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