ブラッディ・マンデイ
10
私を乗せた車は、どこかへと発進した。
見なれない道を通って着いた場所、
使われていない白い建物…
男「あんたはここで待ってな」
男は裏口に車を止めて、後部座席から遥ちゃんを抱えて中に入って行った。
『藤丸…』
携帯を握りしめると、男が建物から出てきたのが見えて、急いで携帯をポケットにしまい直した。
男「コイツを置いたら、俺らの時間だ」
ニヤリと笑って女医さんを担いだ男、その笑みを見た私は寒気がした。
女医さんを置いて来た男は言った通りに、直ぐに車に戻ってきた。
男「さーてと、ファルコンに連絡するか…」
私の口に張ったガムテープを優しく剥がして、車から私を連れ出した。
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