ブラッディ・マンデイ
8
何を押しても動かない携帯を握り締めて、藤丸が来るのを信じて待った。
―ガチャ
ドアに座ってよっかかっていた私の体はスローモーションのように廊下側に倒れた。
男「見ーつけた♪」
『!!』
私の前に突如現れた男の手には銃が握られていた。
そして、横目で隣を見ると…
…宝生さんが倒れていた。
「はい、立ってね!」
『…』
銃口を向けられて、脅された私は大人しく立った。
「ここで待ってなよ、少しでも動いたらファルコンの妹の命は無いから」
遥ちゃんを使って私に脅して、遥ちゃんが透析を受けてる部屋に入って行った。
『宝生さん…っ』
部屋に入って行った男に気づかれないように小声で名前を叫ぶが、宝生さんはピクリとも動かない。
遥「きゃーっ!!」
『遥ちゃん!!』
男が入って行った部屋に行こうとしたが、男の言った言葉を思い出して行くのを止めた。
私が動いたら、遥ちゃんの命は無い…っ
こんなに近くにいて助けられないなんて!!
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