ブラッディ・マンデイ
9
藤丸が家中に隠された盗聴器を取り外すと、呼び出し音が部屋に鳴り響いた。
妙な緊張感が走る…
藤丸が私達を後ろに隠して、通話ボタンを押した。
藤「どなたですか…」
画面には大きなダンボールだけが映っており、返事も返って来ない。
『私、見て来るよ…』
藤「バカ!行くな!」
藤丸に肩を掴まれて行くのを止められた。
すると、画面に人が映った。
どうやら藤丸が注文していた物を宅配に来たらしい。
藤「そうだった、注文してたんだった」
相手が宅配の人だとわかり、私達は一安心した。
『もう!ビックリしたじゃん!』
藤「悪い悪い」
よかった、宅配で…
―…
ダンボールを開けず下に置いといて、私達は上に上がった。
藤「…」
部屋に入ると、パーカーを脱いですぐさまパソコンの前に座って電源を入れた。
『どこに、ハッキングするの…』
藤「ロシアの軍事施設」
『高木さんがハッキングはするなって!』
藤「俺は続ける、たとえなまえに嫌われてもな」
そして、パソコンにバックしてキーボードを打ち始めた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!