ブラッディ・マンデイ 2 悲しい結末で使命を果たした私達は、またいつもの日常生活に戻った。 手術を数時間後に控えている中、私は病室で1人空を眺めていた。 あの後、私の知らなかった事件の裏を霧島さんが教えてくれた。 会社に私のパソコンを使ってハッキングしたのは康さん。 家に誰もいない隙を狙って侵入したんだろう。 画面に拭き残しの指紋が残っていた。 そしてハッキング目的は、会社からお父さんをクビにする為。 まんまとクビになったお父さんが会社から出て来るのを、きっと由夏が確認して康さんに連絡。 そうすれば事件の時間帯はお父さんのアリバイは無くなる。 そして惨劇は始まったんだ…。 音「なまえ」 『音弥!』 ベッドにいる私の目の前に綺麗な花束を差し出した。 『うわー!ありがとう!』 その花束を受け取って喜んでいると、音弥は隣にある椅子に腰をかけた。 音「意外と元気じゃん」 『元気だけがとりえだから!』 音「だけかよ!」 2人の笑い声が室内に響き渡り、賑やかにしてくれた。 『あーのさ、音弥…』 音「ん?」 この際、ハッキリさせた方がいいよね。 『私倒れて保健室に運ばれたじゃん?』 音「あー、あの時か」 『その時なんだけど…』 次に出す単語を言うのが恥ずかしくって、言うのに少し戸惑った。 [*前へ][次へ#] [戻る] |