ブラッディ・マンデイ 7 J「そんな可愛い顔してると、このまま連れ去るよ?」 『そ、それは困るっ!』 両手をブンブンと前で振ると、Jに「本当に連れ去りたくなる」と言われた。 J「後、ごめんね。 もうちょっと早く来ればお父さんは…」 『謝らないで、謝っても私は由夏を許さないから』 J「…強いね」 『強くなんかないよ。 弱い私をみんなが支えてくれているから、私はこうやって立っていられる』 だからそのみんなを私は守りたかったんだ…。 J「さて、僕はそろそろ行くよ」 『次は絶対に捕まえるから』 J「楽しみにしてる」 私に背を向け、Jは手を振って人混みにかき消された。 藤「なまえ!!」 『あ!』 その声に振り向くと、藤丸が走って私の腕を掴んだ。 藤「Jは…っ?」 『行っちゃった…』 そう言うと、私の手を引いて抱き締めた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |