ブラッディ・マンデイ
5
藤「Jっ!」
予想はしていたが、やっぱり電話の相手はJだった。
J《ありがとう!ファルコン!
これで僕はいつでも東京を一瞬で終わらせる事が出来る!》
あの時居たのも、核物質を盗み出す為…。
J《でも、当分はやめとくよ。
霧島ちゃん達に伝えておいて!
宝石箱の中身は僕が大事に保管しておくから。
あなた達が持っているよりよっぽど安全だってね》
藤「今どこにいる?」
J《どこにもいない。
そしてどこにでもいる。
僕は最初から存在しない人間だから》
藤「お前は安斎に宝石箱を開けて欲しくないから、中身を抜いたんじゃないのか?
俺にハッキングさせたのも!
安斎の居場所を知らせたかったから…」
J《相変わらず君はお人好しだね》
Jは軽く笑った。
J《でもねー。
最初から分かってたよ。
君が君の妹の為に這いずり回っていたあの時から分かってた》
そう、全てはあの時から始まっていたんだ。
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