ブラッディ・マンデイ 8 『私の受けた痛みはこんなもんじゃない。 信じていた友達に裏切られて、そしてお父さんを殺された』 私が叩いた頬に手を当てて、下から私を睨みつける由夏。 『次は絶対に捕まえるから』 その場をJに任せて私は非常階段を駆け下りた。 本当は殺したい位に憎い。 でも、お父さんもお母さんもきっとそれは望んでない。 だから…、 『絶対に捕まえる』 唇を噛み締めて怒りに震える感情を押し殺した。 J「随分と勝手な事をしたね」 由「ごめんなさい…っ」 J「今君を殺す事も出来るけど…」 Jは由夏が落とした銃を由夏の頭に突きつけた。 J「でも、なまえの生きる意味を1つ失う事になるから止めるよ」 Jは銃をコートのポケットにしまった。 J「でも次なまえを傷つけたり、僕の計算を狂わせるような事をしたら」 未だににしゃがみ込んでいる由夏を、上から冷たい目で見下した。 J「殺すから」 その目の冷たさに、由夏は顔を真っ青にして固まった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |