ブラッディ・マンデイ 6 「なまえ!お母さん守れなくってごめんなっ!」 まるで最後の言葉みたいに言うお父さんに涙が溢れ出した。 「お前の事、藤丸くんになら任せられる」 『…やだよっ』 涙がこぼれ落ちると同時に、お父さんは康さんの手から銃を取り上げて遠くに投げ出した。 そして掴み上げた康さんの手に手錠をかけた。 「何をするんだ!?」 「俺の罪とお前の罪の精算をする」 由「正気!?」 「正気だ」 逃げようとする康さんを、柵に捕まって逃がさないようにしている。 「なまえ!! お前は生きろ!! お母さんの分と俺の分も…」 ニッコリ笑ったお父さんは、康さんの手を引っ張って後ろに傾いていく。 『いやあぁぁぁッ!!』 お父さんの手錠に繋がれて、康さんも一緒に落ちていった。 由「あはは!!バッカみたい!! 自分を犠牲にして死ぬなんて!!」 由夏は狂ったように、お父さん達が落ちていった場所を見て笑った。 [*前へ][次へ#] [戻る] |