ブラッディ・マンデイ 2 由夏の携帯をハッキングして居場所を特定した。 場所は都内の高層ビルの中。 『…っ』 走って中に入ると、焦る私とは違い中の人達は穏やかに時を過ごしていた。 『由夏、どこっ?』 ロビーを一通り見渡すと、ある人物に目が止まった。 『…お、父さん?』 紛れもなく私のお父さんがエレベーター前に立っていた。 『何でここに…』 お父さんは私に気づく事なくエレベーターに乗り込んだ。 エレベーターの前まで走ると、明かりは48階の最上階で止まった。 『…』 私も上行きのエレベーターに乗り込んで、48階のボタンを押した。 48階までの長い時間、私は胸元にあるネックレスを握り締めた。 『大丈夫、怖くない怖くない』 離れていても、私には藤丸がいる。 高い音が鳴り、ドアが開いた。 ネックレスから手を離してドアの外に出た。 廊下の奥には屋上に続く非常階段があった。 ドアを開けて外に出ると、上から話し声が聞こえた。 由「止めてっ」 『由夏!?』 由夏の声を聞いて、急いで階段を駆け上がった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |