[携帯モード] [URL送信]

ブラッディ・マンデイ
2



私達の横を、真子は無表情で通り過ぎた。
悲しいはずなのに涙すら出なかった。



竜「…っ」

『竜之介さん!?』

藤「父さん!?父さんっ!」


ドアの開く音で顔を上げると、加納さんとTHIRD-iの達が室内に乗り込んで来た。
加納さんはゆっくり近づくと、銃口を竜之介さんに向けた。


竜「ブラッディ・マンデイ…」


かすれた声で言うと、胸ポケットから携帯を取り出した。


竜「ブラッディ・マンデイの全てが…っ、この中に!」


携帯を加納さんに向けて手を伸ばした。
立っていた加納さんは携帯を受け取る為膝をついた。


竜「時間がない!全てがここにある!」


手を伸ばすと、竜之介さんは加納さんの手を握り締めて携帯を渡した。


竜「絶対に止めろ…っ!」


悲痛な願いに私は息を飲んだ。


加「了解しました」


携帯を受け取った加納さんは部屋から出て行った。




[*前へ][次へ#]

2/4ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!