ブラッディ・マンデイ 5 藤丸はテーブルから手を離して端に立った。 藤「お前は何も関係ない」 『そうだよ。 音弥は何も関係ないよ』 音「本気でそう思ってんのか?」 明るく声をかけると、音弥は虚ろな目で私を見据えた。 藤「ああ」 その目を見ていない藤丸はすぐに返事をした。 音「だったら…、どうしてここが盗聴されている?」 『…っ』 藤「何言ってんだ?」 動揺する私達を見て、音弥は力無く笑った。 音「マジで盗聴器があるんだな、カマかけて言っただけなのに」 そう、藤丸の立っている机に盗聴器が取り付けてある。 霧島さんの考えでつけた物。 私達の前だったら、本当の事を話すかもしれないからって…。 『…藤丸』 その場から離れて、音弥の向かい側に立った。 [*前へ][次へ#] [戻る] |