ブラッディ・マンデイ
4
このままじゃ、本当に音弥がKだと思われてしまう…。
マ《あ〜あ、かわいそう。
信じていた友達に裏切られるって、どういう気分かしら?》
ミラーの先にいるマヤは、まるで私達のやりとりを見ていたかのように笑って言った。
『藤丸、本当に音弥がKなのかな?』
藤「あいつがそんな事するように見えるか?」
『…ごめん』
友達を信じないでどうするんだろう。
私達が信じてあげなきゃ…っ。
―ガチャ
取り調べ室に霧島さんが入って来た。
どうやら、竜之介さん達は監禁部屋にはいなかったみたいだ。
マ《どこに逃げたかって?》
霧《ああ》
マ《そんなの本人に聞いてみたら?》
霧《アジトの場所知ってるんだろ!!》
一刻も争う事に、霧島さんも苛立って声を荒げた。
マ《私!せっかちな男は嫌いなの。
それより、Jの兄弟については調べた?》
上手く霧島さんから話をごまかして、私達の方に顔を向けた。
マ《先生。
あなた達が答えを導き出すのを待ってるのよ。》
マヤが言った「答えを導き出す」は、Kの正体、そして漆黒の姫の正体の事を暴けって事なの?
あなたの欲しい答えは、どんな答えなの…?
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