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ブラッディ・マンデイ
7



階段の鉄格子に手をかけた男を藤丸が引き剥がした。
男の手から落ちた銀の入れ物を、私は急いで取り上げた。


『藤丸!』

藤「危ない!!」


立ち上がって来た男に突き飛ばされて、ウイルスを落としてしまった。


『…っ』

藤「なまえ!!」


ウイルスを手にした男の手から、入れ物を奪おうと藤丸が必死に抵抗する。


『藤丸っ!』


蹴られた藤丸は、入れ物から手を離してしまった。


ウイルスを手にした男は階段の上に乗り上がった。


『止めてー!!』


笑いながら入れ物からウイルスを開封しようする男を見て駆け寄った。


―バンッ!!


銃声が聞こえて立ち止まった私の目の前で、肩を撃たれた男は入れ物から手を離して倒れ落ちた。


『加納さんっ』


男が倒れた先には、加納さんが銃を構えて立っていた。




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