ブラッディ・マンデイ
3
空を見上げていた藤丸は私の方に体ごと向けて横になった。
目が合うだけで胸が五月蝿く鳴る…
藤「何であの時、泣いてた…」
『!!…それは』
゛藤丸なんかに言えないもん!!!゛
理由なんか言えないよ。
藤丸が好きで、あおいに妬いたなんて…
藤「過去を思い出したからじゃないのか?」
『…う、ん』
あの時じゃなくっても、過去を思い出してたのは本当だし…
今はこの理由で嘘をつこう。
藤「俺、頼りない?」
『そんな事ないよ!!』
藤「なら、辛い時は辛いって言えよっ」
泣きそうな藤丸の顔を見て、
私はこんなに傷つけていたんだな…
そう、思い知らされた。
『…怖い』
藤「なまえ」
『ウイルステロでみんながいなくなるのが怖い…』
ぎゅっと藤丸の腕の中にしがみついた。
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