ブラッディ・マンデイ 4 あ「英を返してよ…っ。 ねぇ!返してよっ!」 泣きながら霧島さんの腕を掴んで体を揺すった。 藤「やめろ、あおい」 あ「何言ってるの?」 『霧島さんも、婚約者をウイルスで亡くしてるの』 霧島さんの事は言いたくなかったけど、あおい達にも全てのものが守れない時がある事を分かって欲しかった。 霧「…申し訳ない」 そして霧島さんは再び頭を下げた。 音「こんな事絶対に許されちゃいけない」 こんな事許されちゃいけない…。 だから私達は、戦わなくっちゃいけないんだ。 ―… みんなを見送りたかったが定員オーバーの為、私だけTHIRD-iに残って先に事情聴取を受けた。 その後帰ってきた藤丸はすぐに事情聴取を受けさせられた。 私は廊下で藤丸の事情聴取が終わるのを待った。 南「なまえちゃん」 『…南海さん』 廊下で藤丸を待っていると、南海さんがやって来た。 南海さんは私の隣に並んで壁に寄りかかった。 南「…ごめんね」 『謝らないで下さい。 英を守れなかったのは、私達にもありますから…』 下唇を噛み締めて涙をこらえた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |