ブラッディ・マンデイ 2 起きたら見た事ある部屋だった。 『私…』 ベッドから上半身を起こして額に手を当てた。 ここ、THIRD-iの仮眠室だ…。 『そっか、あの後藤丸が私の体を心配して頼んでくれたんだ』 またベッドに横たわった。 トラウマは中々克服出来ないか…。 ―カチャ ドアが開いて起きあがると、 南「起こしちゃった?」 『…あ、いえ』 予想していた人物ではなく、南さんが仮眠室に入ってきた。 南「高木くんだと思った?」 『え!!』 南「大丈夫、もう来るよ! 事情聴取が終わる頃だし!」 安心する笑顔を振りまいて、私の鞄をソファーの上に置いてくれた。 『…私の鞄!』 南「病院から持ってきたの、ところで体は平気?」 『はい、ご迷惑おかけしてすみません』 頭だけ軽く下げた。 南「こっちもごめんね。 毎回怖い思いさせて」 南さんはベッドの横に置いてある椅子に座って、申し訳なさそうに謝った。 [*前へ][次へ#] [戻る] |