ブラッディ・マンデイ
2
J「残念だな〜。
なまえは絶対にこっち側に来ると思ったのに」
ふぅっと溜め息を軽く漏らして、ストローを手に持ってクルクル回す。
J「じゃあ、そろそろ僕も動いちゃおうかな〜」
『…(動く?)』
J「神と人間どっちが賢いか勝負だ!」
こめかみに人差し指をツンと軽く置いて離した。
J「君は不思議に思わないの?
どうしてこんな人が多い場所で、僕が君に会ったのか」
確かに、どうしてこんなに人が多い場所で…?
J「ヒント1、
例のウイルスを持ち込んだのは僕達。
ヒント2、
僕達はウイルスに感染しない手段を講じている。
ヒント3、
僕達はー…、
…テロリストなんだよ?」
『!!』
Jがいきなり目の前に見せた赤い液体の瓶。
あれがウイルスだとすれば…、まさか!!
「うわぁーッ!!」
「きゃあーッ!!」
店内に悲鳴が響き渡る、後ろを振り向けば咳をしながら血を吐く女の人の姿。
穏やかな店内の雰囲気が一瞬にして、パニックに陥った。
「うぐッ!!」
隣の席の男の人も、口から血を吐いて椅子から倒れおちる。
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