ブラッディ・マンデイ 9 『いったぁ〜い!!』 藤「お前、何してんだよッ!!」 『こうでもしないと自分見失うから』 赤くなった片頬を藤丸がさすってくれた。 『大丈夫』と言って藤丸の手を離して、Jを真っ直ぐ見た。 『私は、テロリストの最後を見てる。 決して、闇から解放されるわけがない。』 J「ファルコンを信じれるの?」 Jの言葉に私は頭をフルフルと左右に振った。 そりゃ…、私の心は弱いよ。 今だって藤丸の側にいて邪魔じゃないかって、不安になる。 必要とされてるのか、存在証明を自分自身で問いた時もあった。 友達に醜い嫉妬心を抱いて、苦しくって泣いた。 信じていた人の裏切りに絶望もした。 確かに弱い心だけど、でも…、 一つの気持ちだけは、私の中に大きく残ってる。 『私はただ…、 好きな人の隣にいたいだけだから』 藤「!?」 隣で驚いた表情をする藤丸を見て笑った。 『だから、信じてみたいの』 THIRD-iも、高木さんも、友達も、 大好きな藤丸の事も。 [*前へ] [戻る] |