ブラッディ・マンデイ 9 ―トゥルルル 遥「お父さんからかな?!」 遥ちゃんは急いで電話の鳴るリビングに戻って行った。 藤「ほら、上行くぞ」 『〜ッ』 余裕な笑みを浮かべて、先に階段を上って行った。 何よ、あれ!! からかって楽しんでるわけ?! ムカツクー!! 遥「はい、高木です お父さん?」 先に上っていた藤丸が階段の途中で止まって会話を聞いていた。 …、あんな意地悪言っても気になるんだ。 遥「…わかった」 さっきまでの嬉しそうな声が、沈んだ声に変わっていた。 まさか、お父さん。 帰って来れないとか? 数段先に上っていた藤丸は駆け下りてリビングに入った。 藤「ほぉ〜ら、言ったろ」 遥「うるさい!!」 私はリビングに行かなかったけど、あれだけ料理作って楽しみにしてたんだもん。 ショックだよね… フッと、昔の事を思い出した。 ゛ごめんね…゛ そう書かれた置き手紙と誕生日ケーキ。 『ヤなこと思い出した…っ』 当時、小さかった私には荷が重すぎる辛さだった。 [*前へ] [戻る] |