ブラッディ・マンデイ 3 ベランダから目の前のホテルに目を向けると、黒い人影がぼんやりと立っていた。 突然、私から離れて藤丸がソファーから起き上がって、床に一直線に落ちた。 ―カシャンッ 折原先生が必死に手を伸ばしていた銃を先に、藤丸が遠くにスライドさせた。 藤「何でだよ…っ」 銃を失った折原先生に安心すると、藤丸は折原先生に話始めた。 藤「何であんな酷いことが出来んだよッ!!」 『…っ』 藤丸が凄い剣幕で怒鳴りつける。 折原先生は無言のまま藤丸を、鋭い目つきで睨んでいた。 お互いの睨み合いが暫く続くと、ドアがゆっくりと開く音が聞こえた。 『…!』 私は折原先生の銃を拾って、ソファーの壁にもたれかかり、銃を足下に向けて構えた。 息をこらえて足音か近づくのを耳で確認して、銃を廊下側に向けた。 ―カシャ 銃口がお互いに向き合った時に、相手の顔を見て驚いた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |