[通常モード] [URL送信]

ブラッディ・マンデイ
3



ベランダから目の前のホテルに目を向けると、黒い人影がぼんやりと立っていた。



突然、私から離れて藤丸がソファーから起き上がって、床に一直線に落ちた。




―カシャンッ




折原先生が必死に手を伸ばしていた銃を先に、藤丸が遠くにスライドさせた。



藤「何でだよ…っ」


銃を失った折原先生に安心すると、藤丸は折原先生に話始めた。



藤「何であんな酷いことが出来んだよッ!!」

『…っ』


藤丸が凄い剣幕で怒鳴りつける。

折原先生は無言のまま藤丸を、鋭い目つきで睨んでいた。



お互いの睨み合いが暫く続くと、ドアがゆっくりと開く音が聞こえた。



『…!』


私は折原先生の銃を拾って、ソファーの壁にもたれかかり、銃を足下に向けて構えた。


息をこらえて足音か近づくのを耳で確認して、銃を廊下側に向けた。




―カシャ




銃口がお互いに向き合った時に、相手の顔を見て驚いた。




[*前へ][次へ#]

3/8ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!