ブラッディ・マンデイ
6
部屋を一つ一つ捜索した藤丸は、私達の方に振り向いた。
藤「いや、誰もいないです。
誤作動だったみたいですね」
マ「よかった〜。
高木くんとみょうじさん…、
どうしたの?」
先にリビングに向かった折原先生に続いて、私も再び部屋にお邪魔した。
『…』
何で、音弥いないんだろ…?
引き止め失敗?
藤「あー!そうだ!
財布無くしちゃって、ここかなぁ〜と思って」
『そうなんですよ!本当に藤丸ったらドジで!』
私も打ち合わせ通りに、嘘をついて藤丸の財布を探すふりをした。
マ「…そう。
妹とさん、大丈夫なの?」
折原先生から笑顔は無く、冷たい目が私には印象に残った。
藤「あー、はい。
薬飲んだら落ち着いたみたいで」
マ「みょうじさんは?」
『あっ!持っていた腹痛薬を飲んだんで、大丈夫ですっ!』
危ない危ない。
自分が腹痛役だった事、すっかり忘れてたわー…。
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