ブラッディ・マンデイ
7
お腹に手を当てて、しゃがみ込んだ。
『いたたた、いたーい!』
わざと大きな声を出して折原先生に聞こえるようにした。
勿論、これは演技。
藤「なまえ!大丈夫か!」
『凄い痛い…っ』
血相を変えて近寄った藤丸は私の体に腕を回した。
―ムニュ
藤丸は折原先生の様子を伺って、私の方を見ずに腕を回したせいで…
藤「…あ」
音「…」
『ふ〜じ〜ま〜る〜』
見事、腕は私の胸に当たった。
一度ならず、二度までも…っ
…許さんッ!!
『!!んんー!!』
藤「静かにしろって!」
文句を言おうとした口を、藤丸の手によって塞がれた。
藤「音弥…っ」
音「わかった」
音弥は携帯を取り出して、携帯を耳に当てた。
―プルルルル
途端に藤丸の携帯が鳴りだした。
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