ブラッディ・マンデイ 9 立「早速新聞の記事を作りますか!」 自分の席に座って書こうとした紙を私は横から奪った。 ―ビリリッ 紙を地面にビリビリに破り捨てると、その行動に三人は唖然とした。 『何が面白いの!!』 あ「なまえ…、どうしたの?」 この状況でも笑うあおいを睨んだ。 『被害者の気持ち、考えた事ある?』 私の言葉にパソコンに向かって打っていた音弥の手が止まった。 『私のお父さんはお母さんを殺して、未だに行方を眩ましてる』 あ真立「「「!!」」」 『私から見たらみんな被害者の気持ちをわかろうとしない、あの記者達と一緒よ』 涙を拭って机の上に置いた鞄を手に持って、 あ「なまえ!!」 部室から飛び出した私をあおいが呼び止めたが、私は聞き入れず藤丸を探しに行った。 ―… 『藤丸!』 敷地内に出ていた藤丸を見つけて、後ろから腕に抱きついた。 藤「なまえ! …お前何泣いてんだよ」 『え?』 藤丸に言われて目元に手を伸ばすと、手に冷たい液がついた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |