ブラッディ・マンデイ 4 「社長に内密で頼まれて調べたら、お前のパソコンからハッキングされてたんだ」 『違う!私は機密ファイルなんて知らないよ!』 「悪い子にはお仕置きしなきゃ…」 椅子を乱暴に手で退かして、私に近づくお父さんの手には… 『!!』 真っ赤な血で塗られた包丁が、固く握ってあった。 「ママの次はお前だ、なまえ」 『いやぁっ!!』 私は鞄を持って、リビングを出た。 おぼつかない足を必死に走らせて、玄関に向かったが… ―ピ、ピ、ピ 『…っ』 ドアノブの上には暗証番号認識のセキュリティーが付けられていた。 本来は外側に付けられる筈の物なのに…っ 外側からは開けられるから、私は簡単に入れたけど、内側からは暗証番号がわからないと出られない。 [*前へ][次へ#] [戻る] |