ブラッディ・マンデイ
9
―…
「失礼します」
ガチャリと音を立てて中に入った。
入った部屋は社長室。
社「みょうじくん、急に呼び出してすまないね」
「いえ、大切な話とは?」
窓側に向いていた椅子が、グルンと180度回転して、社長と向き合った。
社「実は、大切な機密ファイルが綺麗に消去されていてね、パソコンに詳しい君に調べて欲しいんだ」
「私にですか…」
社「もしかしたら、
ハッキングされてる可能性もあるので、くれぐれも内密に」
社長の一段と低い声に、部屋にピリピリした空気が流れ、一気に背筋が凍った。
「わ、わかりました」
社「頼んだよ」
話が終わって、社長に一礼をして部屋から出て行った。
「ハッキング…か」
まさかそんな事は無いだろうと思いつつも、社長から頼まれた通りに、仕事をしながら内密に調べ上げる事にした。
[*前へ]
[戻る]
無料HPエムペ!