ブラッディ・マンデイ 2 自然に目を開けると、 真っ白な天井、 真っ白なベッド、 『ここ…、どこ?』 ボーっとする頭に手を当てて、横を見ると… 『…ふじ、まる…?』 ベッドに頭を乗せて、藤丸は寝ていた。 フワフワな栗色の髪に触れると、藤丸の体がピクリと動いた。 藤「なまえ…」 目を覚ました藤丸はバッと起きて、私の両肩を掴んだ。 『あれ?私…、血…』 藤「血?眠いっつた後に、なまえは寝たんだぜ?」 手のひらを見ると、赤く染まっては無かった。 『夢、か…』 藤「検査の結果、疲労だって」 『最近寝て無いからね…、 そうだ!!遥ちゃんはっ!?』 頭にフッとよぎった遥ちゃんの顔。 藤「遥なら…」 ―ガチャ 遥「なまえちゃん!」 『遥ちゃんっ』 ドアから室内に入ってきた遥ちゃんは、元気よく私の名前を呼んで、ベッドに駆け寄った。 藤「検査したけど、何も無かったよ」 『よかった…』 遥「なまえ、お兄ちゃんがケーキ買ってくれるって!」 え、ケーキ? ご飯とかではなく? 藤「食いしん坊な遥が食べたいんだと」 遥「食いしん坊じゃないもん!!」 また始まった兄妹の口喧嘩。 でも、これを見てると幸せな気分になれるんだよね… [*前へ][次へ#] [戻る] |