運命の…、出会い?
ドン!
「きゃっ」
「ご、ごめん!大丈夫…?」
朝、あの衝撃的な出会い(平和島さんとの)を遂げ、浮かれていたのか…(身近に自分と同じ苦労をする人がいたため)周りをよく見ていなかったのか人とぶつかった。
唯一の救いは校内って事と相手は女子。男子だと、何かイチャモンつけたりされるからね…。
「本当、ごめんね?ボーとしてて…」
「いえ、私こそ…。すみません」
これまたおっとりとしたメガネの似合う女の子!
え、ちょ、かわいいんだけど!
「あ、私、佐々木三咲!よろしくね」
「園原、杏里です」
まぁ、これも何かの縁だしさ、
「杏ちゃん、って呼んでいい?」
「! はい!佐々木さん」
「三咲、って呼んでいいよ」
自分だけ、名前呼びと言うのも何か気が引けるし、何より友達(?)には名前で呼ばれたいのもあるしね。
「三咲、さん…?」
「同い年なのに‘さん’付け?」
「で、では…、三咲ちゃんで……」
まぁ……、‘さん’付けよりはいっか、な。
「杏ちゃんは何組?」
「A組です」
「あ、みーくんと同じ組だ」
「みーくん……?」
あ、あだ名で言っても分からないか。
「竜ヶ峰帝人くんだよ」
そう言えば‘あぁ…’と納得する。
キーンコーンカーンコーン
「いけない!チャイムだ!じゃ、またね。杏ちゃん」
「はい。また…」
手を振れば杏ちゃんの方も手を振り返してくれた。
友達って、いいなァ……!(感動中)
「お、三咲!俺達二人で学級委員にならねぇか?」
教室に戻ってまーくんにそう言われるまで感動に浸っていた。
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