カラオケ……、なう?
うん。何かわかんないけどね?
か え り た い !
なぜだろーね、この状況は…。
確かあの後―――
あの後、無事にみーくんとまーくんを発見した。みーくんの提案のもと、「お詫びにマック奢るよ」「私、ハッピーセット!」と言う会話でまーくんの案内でマックへ。そして途中、サイモンさんと言う方に「スシクイネー」と誘われたがまーくんがやんわりと「今500円しかないからまた今度」と断った、その後!
変な人に会ったんだ!こう、雰囲気が変と言うか纏っている空気が変て言うか、その証拠にまーくんもその雰囲気と空気に耐えられず顔が強張っている。その後その人…、折原臨也さんは去って行ったがまーくんの顔は今だ戻らず。そして私は提案した。
「そうだ、カラオケ行こう」
、と。
で、ここはカラオケボックス。メンバーはまーくん、みーくん、私、なはずなんだけどこの部屋にいるのはさっきの折原臨也さんと知らない女の子二人。
「(てんとう虫のサンバ歌った後、お手洗いに部屋を出た、はずなのに…)」
部屋に戻る、その時に自分らの部屋の隣の人にこの部屋に引きずり込まれた。そう断定してもいいだろう。
「三人とも死んだ後はどうするのかな?」
「ちょ、え、は?死?」
え、マジなんの事?三人ともって私込みの三人とも?イヤイヤ、死んだ後はどうすんの?ってどう言う事?
「それって、天国って事?」
「奈倉さんはあの世とかって信じてるんですか?」
「君達はどう?信じてない?」
そもそも奈倉って誰?あなた達は何者?
「私は信じてます!」
「私は信じてません」
ハッ!もしやこれは今ネットで出回っている自殺サイトなのでは…!?え、じゃ何?私それに巻き込まれた?そこのニヤケてる男の人に?
「君は?」
折原さんが私を見て言う。
「あ、あの世…、ですか?」
恐る恐る聞けば折原さんは「そう」と答えた。
「天国と地獄。あると思う?」
「ある……、とは言い切れません。行った事もないので。私は肯定も否定もしません、けど」
「けど?」
「神と悪魔の存在は信じます」
「へぇ」
そう言った後、折原さんはクククと笑い出した。
いきなり笑い出して怖いです、はい。
「大外れだよ、君達」
「なにが?」
「これから自殺する人があの世なんて気にしちゃダメだよ」
「……………」
私は命を絶つつもりなんてありませんよ?
「あの……、奈倉さんは死ぬつもりあるんですか?」
「ないけど」
上に同じく私もありませんよ!?
その後はまぁ、あれだ。折原さんが上手く?事を進めて彼女達を眠らせた。
「あ、もう紀田君達のとこに戻っていいよー」
「…………」
巻き込まれてこの仕打ち?まぁ、いいけどね。
「最後に一つだけ、君は本当に神の存在を信じてるの?」
「…………」
この人はさっきの言葉を嘘だと思っているのだろうか?
「信じていますよ、神も悪魔も」
じゃなきゃあんな中二な事言わないでしょ、普通。
「そりゃ…、私は天国にも地獄にも桃源郷にも…、ましてやあの世だなんて行った事はありませんけど、神は見た事ありますから」
「ふぅん、変な子」
すみません。あなたにだけは言われたくないセリフです。そして私は中二病じゃありません
「それじゃ、さよなら」
ドアを閉めるその間際に折原さんは小さな声でこう言った。
「ほーんと人、ラブ」
だから私も負けじと小さな声で言う。
「あなたが‘人、ラブ’なら私は‘神、ラブ’です」
それからすぐ隣の部屋へ速攻で逃げて来た。
「あ、三咲ちゃん。お帰りなさい」
「化粧直しにやけに時間かかったな」
二人の言葉を無視してマイクを持ち叫んでやった。
「中二病なんて、大っ嫌いだー!!!!」
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