一
昨日、変な女性に出会い、(何気に美人!)
朝、登校中に京子ちゃんにあい、一緒に学校に行く事に。その道中、またも昨日の女性にあいポイズンクッキングの餌食になるところだった。
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「ツナ君、京子ちゃん。おはよう!」
「おはよう、奇跡ちゃん」
「早いね」
校門のところで偶然、奇跡ちゃんにあう。
「部活だよ」
そう言えば体操着だ。
野球部のマネージャーとは聞いていたけど・・・。何で体操着が泥だらけなの?
「山本君とキャッチボールしててさ、派手にすっころんだんだ」
聞いたら笑いながら答えてくれた。
「奇跡ちゃんって野球部の中で一人だけ山本君のボールを取れるって噂があるもんね!」
「そんな、大袈裟だよ」
あの球を取れるのは普通な事じゃないよ・・・。
「でも監督さんからピッチャーのお誘いがあるんでしょ?」
「うん。前に一度ね。断ったけど」
断ったんだ。
もったいないな・・・。
「でも何で断ったの?」
「私ね、山本君とやる野球が好きなの。
それ以外はマネージャーで頑張ろうって思って!」
‘健気’と言う言葉がよく似合う。
きっと山本の事、大切に思っているんだな。
「奇跡ちゃん、友達想いなんだね!」
「私、今の友達大好きだから!」
‘もちろんツナ君と京子ちゃんも入れて’と笑う奇跡ちゃん。
京子ちゃんもだと思うけど奇跡ちゃんの友達でよかったと実感している。
「今日の家庭科はおむすびだね!」
「うん!頑張ろうね!」
「うん!また後でね!」
そう言って更衣室に走る奇跡ちゃん。
京子ちゃんは満面の笑みで見送っている。(その笑みを見て顔を緩ませている俺。)
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