一 どこからか、 「うわぁぁぁぁぁん!!!!」 ―――子供の泣き声が聞こえる。 ――――― 阿含兄ちゃんと買い物に行った帰りだったりする。 もう買う物ないよな〜、と思っていたら、河原で子供が泣いていた。 「ちっ。ガキっつーのはウゼェな」 「どこの子供だろうか・・・?」 阿含兄ちゃんの酷い言葉はこの際ムシだ。 この子供も気になるし何よりも親が心配してるかもだし。 「ランボさんはボヴィーノファミリーのボスになるんだもんね!」 この子、ランボ君って言うんだー。 可愛いな。 「ランボさんがボスになったらリボーンなんてケチョンケチョンにしてやるんだもんねー!!!」 リボーン君をケチョンケチョンにかぁ。でもリボーン君もけっこう強い・・・、って・・・・。 「リボーン君?」 「あ゛?知り合いか?」 「あ、いや、その・・・。クラスメートの従兄弟?」 ウチの兄ちゃん達は何故か私には楽しい(危ない)事はさせない。 だからボンゴレって言うマフィアの事も内緒にしてるわけでー・・・・。 「うぇっぐ・・・。ランボさんは・・・・、ランボさんはぁ・・・・・・」 「あーあ」 何か本格的に泣き出したよ。 「ガキに構ってるヒマはねぇ。帰るぞ」 「あ、先に帰ってて。ランボ君をリボーン君に届けないと」 「へーへー。ご苦労な事で」 そう言って阿含兄ちゃんは荷物を持って先に帰った。 (荷物を持って帰るところがまた優しい阿含兄ちゃん。) . [次へ#] |