コトノハ2





ヒラリ、ヒラリ…

キミに花を送ろう

優しい優しい花を

その花達が降り積もり

キミの心に溢れたら

キミはどんな顔をしてくれる?

優しい優しい花

ハラリ、ハラリ降り積もる

キミがふわりと笑った

−ボクの心にも花が咲いた





少年は『幸せ』の本を読みました

『ボクは『幸せ』を見つける旅に出る』

少年はどこまでも続く青い空を見ながら歩きます

しかしどこまでいってもいつまでたっても『幸せ』は見つかりません

少年は『幸せ』はボクが嫌いなんだと泣きました

『何を泣くの』

足元の小さな花達が少年に聞きました

少年は泣きながら『幸せ』が欲しいといいます

花は問います

『あなたの考える幸せはなに』

少年はわからなくて泣くばかり

『幸せ』の本にはそんなことは書いてませんでした

『じゃああなたが好きな事は』

花の問いに少年は好きな事を話します

すると心があたたかくなってきました

いつの間にか笑顔です

『笑顔のキミは幸せじゃない?』

少年は首をふりにこりと笑いました




ヒトとヒトは結局はわかりあえないんだよ


隣の君は小さく笑って


そうだね


と繋いだ手を


折れそうなほど握りしめた




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