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067. つくり笑い
アイツは今日も周りに笑顔を振り撒く。
すべてを包み隠した笑顔を張り付けて。
それは自覚か無自覚か…。
それがアイデンティティだというならばそれは別に構わない。
本人が進んでそれを行っているならばとやかく言うのは野暮だろう?
なのに何故こんなにも心がざわつくのか。
苛々と食事をしていると、隣良いですか?とわざわざ俺の横にきやがった。
ちらりとみると、愛想の笑顔。
じりじりくる苛立ちのままに席を立つ。
驚きに見開かれた銀灰の瞳。
「いきなりどうしたんですか?」
「うるせぇ」
「本当に短気ですね」
呆れた物言いに冷めた視線でこたえる。
「俺はテメェが大嫌いだ」
敢えで大嫌い゙をゆっくり区切るように言ってやった。
作られた仮面が崩れくしゃりと歪む。
下手な仮面より余程良い。
その表情をさせたのが自分だということに僅かばかりの優越感を抱き、俺はその場を後にした。
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歪んだ愛情。
後でリナリーにどつかれたらいい(よくあるパターン)
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