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022. いつか見た夢




『お帰りなさい』

無事に帰って来たら私は必ずその言葉を聞くの。

ここは私にとって監獄以外の何物でもなかった…それを『家』へと変えてくれた魔法の言葉。

伯爵との戦いも終わり、アレン君も神田もラビもクロウリーもミランダも…ここに棲む皆で笑顔でここに戻ってくる。

『ただいま』

扉を開ければ兄さんやリーバー班長を筆頭に笑顔の出迎え。

『お帰り、もう戦わなくていいんだよ…ゆっくりお休み』

そういって兄さんは私を抱きしめる。涙が溢れて私は抱き着いて泣くことしか出来なかった。


瞳を開けると見慣れた天井が目にはいる。
頬にはまだ乾かない涙の後。

「夢…」

虚な瞳で見回しても何も変わるはずもなく、ベッド内で膝を抱え小さく泣いた。

優しい夢はひどく残酷だ。

私は優しい夢をあと何回見ればいいのだろう。

でも、その夢を現実にするために私は今『ここ』で『戦う』のだ。

涙を拭き終え決意の込めた瞳で戦いの衣装を見据えた。




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リナリー独白。『夢』と言われたらリナリーが思い浮かびました。
リナリーは強い子ですね。Dグレの女性はみんな好きですv




あきゅろす。
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