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001. 涙
「ふっあぁっ…く」
泣き声と喘ぎ声が混じった声が室内にこだまし、ギシッギシッと簡素なベッドが悲鳴を上げる。
今アレンは神田の下に組み敷かれてる状態で。
顔を見られまいとしてか腕を交差している為その表情は窺い知れない。
それが面白くなく神田は舌打ちをし、さらに激しく攻め立てた。
同時にアレンの口からは更に高い声が上がる。
その声を聞きながら神田は事の成り行きを思い出す。
「抱いてください」
いきなり部屋に入ってきたかと思えば奥へと入ることはせず、入口に立ち尽くし下を向いたまま小さく呟かれたその台詞が、一瞬飲み込めず神田は目を丸くした。
体を重ねる関係になったとはいえアレンから誘うなんて事は今までない出来事。
混乱し返事を返せなかった為その沈黙をどう受け取ったのか、アレンは更にうなだれ
「いきなり変な事言ってすみません、…帰ります」
と取っ手へと手をのばした。
「待て」
このまま行かせてはダメだ、と頭の片隅で警鐘が鳴り慌ててその腕を掴む。
「…本当にいいのか?」
抱きしめながら問えば神田の胸へと擦り寄りコクリとうなづいた。
「ひどく…シテ…」
…その言葉は聞こえない振りをした。
そして先程からアレンに幾度となく熱を埋め込み続けている。
アレンはずっと顔を覆い隠したまま。
グリッと奥をえぐると、アレンは一際大きく嬌声をあげそのまま、くたり、と気絶してしまった。
ぱたり、と腕が滑り落ち、隠していた顔が現れる。
涙の痕が新しくいつもより多く泣いていたのか瞼は朱く腫れていた。
涙の痕を舐め上げ、腫れた瞼へとキスを降らす。
「…たく、初めてのお誘いがコレか」
神田は苦笑した。
何があったかはわからないが、甘えて泣きたいなら素直に言えばいい。
この少年は甘えるのが苦手だから、素直に、は無理か…思い至り困ったように笑うともう一度その瞼へとキスを落とした。
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あまーっ!!神田が偽物過ぎてごめんなさい!
でも甘やかしてる神田に萌えるんだ!←
アレンは甘え方を知らない不器用な気がします。
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