泣かないで*(土沖)
沖『愛していやした』
俺がこの言葉を言ったら悲しそうに顔を歪めるこの世で1番愛おしい人。
----------------
気付いたら頭より体が先に動いていた。
土方さんに刺さるはずだった刀は俺に刺さって赤い血が体を濡らす。
間一髪だった。
土方さんの無事を確認した後、呆気なく倒れる俺の体。
余程深く刺さったのか血が止まらない。
あ…
こりゃ確実に死ぬな、と頭の中で思っていると急に誰かに抱きしめられた。
土『総悟…てめぇ何で…』
なんで俺を庇った?
今にも泣きそうな顔で俺に話かける土方さん。
何故か胸の奥が痛くなる。
アンタにそんな顔はさせたくなかった…
沖『ふふ…ざまあねぇでさァ…』
アンタを守って死ぬなんて俺らしくない。
いや違う…
アンタを守って死ぬ事は俺の本望だ。
だって…
沖『俺はアンタの事を愛してたから…』
愛してたから守るんだ。
大切な人だから死んでほしくない。
土『ふざけんな!そんな理由で命を絶つんじゃねぇよ!!』
そんな理由?
アンタにとってはそんな事かもしれないけど…
俺にとっては大事な事。
分かってほしかった。気付いてほしかった。
この気持ちに…
土『ばかやろぉ…』
抱きしめる力が強くなる。
沖『苦しいでさァ』
俺がそう言っても離してくれない。
肩が震えているのに気づく。
泣いてる?
沖『はは…アンタらしくねぇや…』
泣くだなんてアンタらしくない…
いつもみたいに怒れよ…
泣かれるくらいなら…
殴ってくれた方がまだマシだ。
ほっといてくれた方がまだいい。
霞む視界の中で土方さんを見た。
今にも泣きそうな…切なそうな表情。
土『俺だってお前の事愛してる』
お互い不器用で伝えたい事がうまく伝わらないけど想っている事は同じなんだ。
沖『土方さん…最後に…キスしてくだせェ…』
愛した証がほしい。
俺の小さなお願いを聞いて土方さんはキスしてくれた。
柔らかな感触と共に俺の意識はそこで途絶えた。
ありがとう
この世で1番愛おしい人。
最後のキスは涙の味がした
END
うひゃぁあぁ←
何んじゃこりゃ(。pωq`)…
また駄作を追加してしまったorz
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!