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MOON SHAKEシリーズ
あの日3※



世那は口に含んだ俺を丹念に愛撫し始めた。



舌や口内を使って俺自身になんとも言えない刺激を与える。





「んっ・・・やだ、世那やめろ。」





背筋を這い上がるゾクゾクしたモノ―――――快感に思わず声を出してしまうと




「良かった來梨。
不感症ではないみたいだね。」





嬉しそうに笑う世那。

その笑顔があまりにもいつも通りだから俺は




























ブチ切れた。



「離れろ、このド変態。」




渾身の力を込め、両足で世那を蹴り離した。


「うっ・・・」




俺は両手を縛られ、ズボンの前は全開という情けない姿だが、目の前の敵から逃げることを優先した。


目指すは教室のドア。



しかし、世那は逃がしてくれなかった。


体を壁に叩きつけられた。息が詰まる。



壁と世那の間に閉じ込められる。




「來梨は、痛いのが好き?」


「そんなわけあるか。」


「なら、大人しくして。」



そうしてまた、俺を床に押し倒した。




力でねじ伏せようとする世那が嫌で

俺の意志なんかまったく無視する世那が嫌で



思わず口から零れていた。



「お前なんか・・・世那なんか嫌いだ


  大っ嫌いだ。」









この瞬間、空気が凍りついた。



「そっか、來梨は俺が嫌いか。



もう嫌われてるなら、仕方ないよね。」




温度のない声にまた恐怖を覚えた。








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あきゅろす。
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