MOON SHAKEシリーズ
あの日2※
「世那っ!やだ、嫌だ!
離れろ、俺に触るなっ。」
なんとか逃れようと全身で抵抗して、拒絶の言葉を吐く。
「來梨、あんまり抵抗しないで。」
ドスッ
俺の顔の真横に世那の拳。
何処までも真直ぐで本気な世那の瞳を見て俺は悟った――――逃げられない。
多分、否、確実に世那の方が俺より強い。
ただ、怖いと思った。
友達のはずの世那が、怖くて怖くて仕方なかった。
俺が言い様のない恐怖に襲われているうちに、手首を世那のネクタイで一まとめに括られてしまった。
そして、ネクタイ、ブレザー、ワイシャツと手際良く俺の制服をはだけさせる。
そのまま上半身に触られると思ったが、世那の手はズボンのベルトを外し出した。
さっきのこともあって、体にうまく力が入らない。
抵抗したいのに腕が、足が動かない。
そうこうしてるうちに、俺自身に世那の手が触れる。
何時の間にか俺の両足の間に世那がいて、足が閉じられなくなっている。
怯える俺に構わず世那は触り続けるが、俺は萎えたまま。
「來梨、勃起しないね。」
当たり前だ馬鹿。
友達に強姦されそうになって誰が勃つか!
と叫びたかったが、それは叶わなかった。
世那が萎えた俺を口にくわえるという衝撃的な瞬間を見たために俺は固まった。
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